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ルーダス映画サロン 2009年6月号<2009.6.20更新> (3/4ページ)

『ジャイブ −海風に吹かれて−』


(C)2008 ドリームワンフィルム / パワーズ

http://www.imageforum.co.jp/jibe/
監督:サトウトシキ
公開:6月20日よりシネ・ヌーヴォにて公開中<1時間40分>


 最初にプレスシートにあるintroductionに、「“ありそうでなかった”大人の青春映画。多様な価値観と、あっという間に過ぎ行く日々に翻弄される現代人たち。そんな現代社会に生きる一組の男女が、北海道の雄大な自然の中で、お互いの空白を認め合う旅へと繰り出す。人生は1隻のヨットと同じ。大海原の風をとらえて帆走し、時に荒波に揉まれたり、呑み込まれたり…。それでも航海の先には必ず太陽の輝きが待っている。夢を追うのに遅すぎることなんてことはないのだ」とある。

  東京でIT企業を経営していた泊哲郎(石黒賢)は、共同経営者の裏切りに遭い、妻にも去られる。今迄は祖父(大滝秀治)のお葬式にも出られないほど多忙な日々を送っていたので、その四十九日の法要で久し振りに故郷・江差へと帰ることにした。実家近くの港で偶然に高校時代の同級生、杉山由紀(清水美沙)に再会する。彼女は地元の漁協で経理を担当して、平凡な毎日を送っていた。再会した二人は酒を呑みつつ、20年前の思い出を懐かしく語り合う。「夢をたくさん持って期待に胸をふくらませていたあの時代と、現実との違いが寂しい」と帰り道に言う由紀の言葉が、哲郎の忘れかけていたチャレンジ精神に火を点けた。高校時代ヨット部だった哲郎は、「北海道を無寄港で一周する」ことを宣言し、かつて同じヨット部の部長で今は地元商店会副理事長の勇次(豊永伸一郎)の協力のもと、早速おんぼろヨットを買い、「カモメ二世」号と命名して調整を始める。

  哲郎がヨットで船出した頃、東京から哲郎の会社に勤めていた川原麻衣子(上原多香子)が彼を訪ねてきて、彼が北海道一周の船旅に出たことを知らされる。そして由紀と麻衣子は、お互いの哲郎との関係を訝しがりつつ、哲郎のヨット冒険とそれを追いかけ見守る奇妙な二人旅が始まる。

  哲郎のヨットは江差港を出て北上し、宗谷に向かう途中、積丹半島で時化(しけ)に見舞われたり、定置網帯の隙間をすり抜けたりと波瀾万丈。哲郎は北海道の南から道央→道北と移動し、それを追いかけ、閉山した幌内炭鉱を通ったりして彼を見守る二人だった。哲郎は津軽海峡の濃霧のため惜しくも無寄港とは行かず、やむなく稚内に寄港する。哲郎は、かつて祖父が「自分の故郷の国後に位牌を埋めてくれ」と遺言していたことを思い出し、由紀に連絡して祖父の位牌を届けてもらい、再び風をとらえて滑り出す。しかし、国後は未だ日本の領土ではない。海上保安艇に阻止され、位牌を国後の方向に放り投げる。位牌は波間に呑み込まれ沈んでいく。

  キャストは石黒賢、清水美沙、上原多香子のほか、六平直政、十勝花子、加賀まりこ、津川雅彦など、豪華実力派が脇を固める。
  スタッフは、監督:サトウトシキ、撮影:加藤雄大。サトウ監督は「単純に北海道の短い夏。あとは表情。海を含めた表情。そういった中にいる男と女を見ていただきたい。(中略)決してあきらめない人の可能性はいくらでもあるということです」と語っている。

  本作は北海道全域でオールロケで撮っている。北海道の短い夏の麗しい情景、きらめく太陽、朝日に浮かび上がる積丹半島、天売島沖の満点の星空。海に聳え立つ利尻富士、神秘的な知床半島、青々と横たわる国後島、時化(しけ)の津軽海峡など、雄大な北海道の大海原と大地を捉えた大迫力を大きな映像で是非観て欲しいものである。そしてまた、北海道最古のお祭りである江差の姥神大神宮渡御祭や、幌内の産業遺跡(風力発電部)など、郷土の魅力も味わってもらいたい。現在の北海道が抱える避けては通れない北方領土の問題なども考え合わせて欲しい。

  題名の「ジャイブ」は、ヨットの舳先(へさき)を風下に向けて方向転換させる技術の言葉である。2008年のモントリオール国際映画祭、上海国際映画祭の招待作品である。

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2009年

6月20日 ECOろうそく能 〜さまざまな地獄〜【大阪ナイトカルチャー参加事業】(大阪)
7月5日 ケーナとギターの夢VOL.16(埼玉)
7月20日〜8日 志村立美 美人画展(群馬)

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