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高畑尚也の直球インタビュー「私の生き方」人生行路シリーズ No.1<2008.10.1更新>

「先輩たちが生きてきた道をたどり、いいところをマネよう!」


  2008年も3/4が過ぎ、はや秋風が吹くころとなってきました。「サブプライムローン問題も、ひところより騒がれなくなったし、夏が過ぎるころには、何とか株価も落ち着くかな」なんて、甘い考えでいたら、アメリカ発の「金融危機」が起きました。
  大手証券の一角だったリーマン・ブラザーズが飛び、メリルリンチも銀行に買われてしまいました。これって、これから本格的に定年を迎える団塊世代にとって「吉か凶か」ですが、言うまでもなく「凶」ですよね。
  世の中の景気が良くなってこそ、われわれの“第二の人生”も安泰なんですが、下降モードになると、ただでさえ少ない働き口はなくなるし、65歳までの雇用延長も怪しくなる。その上、大事な「退職金」を狙う悪い人たちの標的になり、下手をすると大やけどを負いかねません。
  そこでルーダスでは「私の生き方」人生行路シリーズを新設しました。先輩たちが生きてきた道をたどり、いいところはマネをしましょう、失敗しそうなところは「逃げて通る(笑い)」という現実路線の企画を立てました。人生設計変更の参考になれば幸いです。
  今回からペーパーレスになりましたので、追加の記事は常に追加なり、更新という形で、ご覧いただけるようになります。ご期待下さい。


前向きに動いているのが素晴らしい


さまざまなシニア活動をサポートする原田さん

  第1回目に登場いただくのは、技術畑出身ながら、企業の第一線を退いたシニアを取りまとめている大阪府茨木市在住の原田二六麿(はらだ ふむまろ)さん(68)です。NPOアクティブ・エイジングの立ち上げにかかわり、行政を絡めて障害者施設の支援プロジェクトに携わるほか、大阪商工会議所で中高年の就職マッチング事業を手がけています。
  誤解を恐れないで言うと、シニアが集まるいろんな団体の特徴は「船頭多くして、船、山に登る」とか、「議論百出、実行皆無」といったところでしょうか。
  NPOを立ち上げるだけが目的になってしまい、営業活動がうまく行かないものだから、実際の活動すぐに休止状態に陥ってしまう。たまに集まれば、飲み会優先――そんなシニアのグループが多く存在します。
  原田さんが属しているグループでも、すべてが活性化しているわけではありませんが、例えそのような傾向があっても、前向きに動いているところが素晴らしいところです。これは、メンバーを支え続けるリーダーや原田さんのようなサポート役がしっかり機能しているからでしょう。

堺市とタイアップ、授産施設を経営指導


NPOアクティブ・エイジングの定例会議

  事務所の本拠は大阪市内に構えていますが、20人前後が集まり、月に1回の会合を開ける適当な場所がなく、中央公会堂などの会議室を借り歩いているのが現状です。アクティブ・エイジング(略称NAA)が現在手がけているプロジェクトチームは6つありますが、一番活性化しているのが「堺市授産製品の開発支援:SAJ事業」です。
  これは、堺市の知的・身体・精神障害者施設に対し、授産事業の工賃向上のための経営・技術指導を行うものです。メンバーには、大手企業の管理職経験者がずらりと揃っており、計数管理が不得意な施設関係者には、「どうやったら収支がはっきりする帳票が付けられるか」といった内容を指導しています。
  経営指導と併せ、施設内で作るクッキーやパンなどの開発指導、ラッピング、トールペイントといった技術指導も行っています。メンバーの報酬は行政からの事業支援金から出ますが、ボランティア精神がなかったら、やって行けるものではありません。
  現在、堺市内で100はある、こういった施設。メンバーが直接指導に出向いているのは、まだ16施設に過ぎませんが、2004年のスタート時点では、3〜4人のメンバーで始めたことを思えば、隔世の感があります。

自分で努力し、やるしかない世界


堺市の担当者(右から2人目の女性)も会議に加わる

  ところで、原田さんの出身大学は工学部で、勤めたところも鉄鋼設備、船舶、液晶関係で、主に生産管理の現場を歩き続けてきました。製造業オンリーで、バリバリの技術者という経歴です。
  その原田さんが定年後、どうして授産事業の経営指導に関係する活動に参加することになり、中高年の就職マッチングのナビゲーターをしているのか、不思議ではありませんか?技術職で勤め上げた人は、普通、会社に残って後進の指導に当たるとか、関連業界に流れます。あるいは、海外で自分が得た技術を披露できる場を見つけるかです。
  「関連会社に行った」ことが、原田さんの「生き方」を変えたのです。親会社と違って、そこではコピーひとつ取るにしても、自分でやらなくてはなりません。誰かがやってくれる、誰かに頼むといった世界ではないからです。自分で努力し、とにかくやるしかない世界だといいます。

何でも興味を持つ 「地域活動」もやる


「やってみなさい、逃げないで」と原田さん

  NPO活動や、ナビゲーターの仕事が「公」とすれば、「私」の面の活躍もあります。茨木市の広報にも載せてもらってPRしている「懐かしのビデオ鑑賞会」にもかんでいます。これは埋もれた映像に再び光を当て、昭和という時代を振り返る「地域活動」です。
  月曜と土曜はNPOの活動、火曜から金曜までは大阪商工会議所に詰めるので、実質的な休みといえば、日曜日だけ。でも、それは原田さんにとって何の苦痛でもありません。何でも首を突っ込んで、やろうという意思が働くからです。でも、ちょっとやり過ぎて、ちょっと交通整理をしているところとか。
  「定年後、どうやって過ごせばいいのか分からない」という人には、原田さんだったら、こう言います。「やってみなさい。知らないこと、興味が持てないことから逃げないで。「技術屋だからといって、その世界のことだけやるのではいけない。考え方やまとめる方法は、同じではないか」と。

どんな分野でも、こなせるはずです

  「経理を見て下さい」と言われたら、あなたはどうしますか? 細かい帳票は作成できなくても、会社がどんな状況にあるのか、どこを改善すればいいのかぐらいは「60歳を過ぎたような人であれば、分かるはず」というわけです。
  これぐらいの年齢を積み重ねれば、例え直接やったことのない分野でも、大体のことはできる。また、食わず嫌いというか、やらなくてできなかったことでも、ちょっと勉強すればモノにできるものです。

健康の秘訣は歩くことから始まる


午前10時。早くも7,000歩を超えている

  原田さんの朝は早い。大体は朝5時に起床、自転車にまたがり、散歩に出ます。これで3,500歩は稼ぐのです。1日1万歩以上、月間40万歩は歩くのだというから大変。1時間6,000歩、1分100歩のペースが目安ということです。
  「記録を付けないとダメですね」と経験者ならではの弁。毎朝の血圧、体温測定も欠かさないそうです。血圧は上が120ぐらいで標準ですが、体温は36.6度とやや高め。時には37度近くになるときもあるそうです。「やや高めがいいので、低体温の人は要注意」だとか。
  身長162cmで体重は57kg。メタボ体質とは無縁だ。「60kgになったこともある」というけれど、こんなの許容範囲もいいところですよ(笑い)。食べるものは揚げ物はあまり食べなくて、奥さんがびっくりするぐらい生野菜を食べるのだそうです。
  お酒は好きで、帰宅が「日付変更線」を越えることもままあります。飲み始めのスタートが早いから、これは、長酒でもありますね。それでも、5時間以上は寝ることはなくて、深酒の翌日でも5時起床、即散歩の1日だそうです。
  趣味はゴルフもやるし、飲み仲間には不足はありません。日曜は4時か5時に起きて、須磨当たりまで釣りに行きます。小あじをたくさん釣って、一夜干しにし、商工会議所のメンバーに、おすそ分けすることもあるとか。

結論「思うはやすく、マネは難し」

  冒頭、先輩のいい点をマネすることで、自分の「人生行路」を設計変更あるいは参考にすれば……と書きましたが、いやいや初回から「思うはやすく、マネは難し」といった感じになってしまいましたね。では、次回をお楽しみに。原田さんのもうひとつの活躍どころ「中高年の就職マッチング」ビジネス」については、項を改めて紹介します。

文:ルーダス編集長・高畑尚也

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